瞬間、光の夜が、まだあるとするなら
あの電車にまた乗れるのか
瞬間、光の夜が、まだあるとするなら
見えなくなる程 眩しい音が
愛しているよ お前のギター
むちゃくちゃで あざとい それを
ああ、愛しているから さ
まいったね
ハウってやがる 中でまだ
瞬間、光の夜が まだあるとするなら
感動する準備のない朝と
瞬間、光の夜が まだあるとするなら
蛍光灯に成り下がった俺を
ああ
一瞬だけ 一瞬だけの
何の根拠もない 光に
もう一度 ならせて
もう一度 光に ああ
外も中も雑踏
ただ座って立つのが人生なら
俺はしっかり生きているぞ
「雪になりましたね」
「朝になりました」
打ち上げられてアザラシは
夢物語の地で死んだ
荒涼として俺は
同じ様に東京にいる
そして雨を愛し、空を憎む
そんな日もあった
「雪になりましたね」
「窓を今、閉めました」
推測なんてしないでくれ
いつでもかければ其処にいる
電子で一人になれない分子
そこに宇宙があるものか
どこにも行けない雑踏の中で一人
鳴らない画面をスライド
東京バラード
懐かしい俺のバラード