2014年5月26日月曜日


「蒸発」

わたしやっぱり、水がいい
そう言ってきみは飛び降りた
濁らせ合う様なキスの前に
ひとあし先に、透き通った

はやく蒸発してよ きみ
いい感じで終わって
読書のすきま 
文字がしらせた
君の最後

睨まれて 
ずっと道に立ってた
起きてるだけで
ちょっと疲れた
あつい さむい
なにも思えないから
春はきらい

眠っていればとても元気
落とした小銭を拾い集める朝なのに
たまった水はたまったまま
はやく蒸発してよ きみ

2014年5月8日木曜日


仮眠生活


夜は少し寂しいだけ
眠ってしまえば終わるから
だけど、朝には何もない
ロフトの窓と格子の隙間
からっぽの空とおはなし

仮眠をしましょう
ねむれば少し変わる心
認められない始まりが
笑った記憶に
なびきますよう

さようならを言う河原
何を待ちますか
いってしまった人の声
少し真似した天井に
あなたの顔が見えません

仮眠をしましょう
終わってしまった笑顔たち
夢の中で逢いましょう
忘れてもいい、細かい事は
ただ少しだけ
一緒に吸った空気だけ