2012年5月31日木曜日

舌と歯

いつまでも俺と二人
舌と歯の様な関係でいよう
白濁は半裸にもやる
でも、お前だけには
やるのさ。アミラーゼ
梱包して空気を抜いて
目は? 開けたまま!

夜じゃなくても構わない
もっともっと 暗い場所を
俺はよく知っている

いつまでも俺と二人
舌と歯の様な関係でいよう
生温く粘るその場所で
いつまでも俺と二人
舌と歯の様な関係でいよう

結んで終わる 熱だって
舌でひらいて
ほら、もう一度

2012年5月26日土曜日

ひねり出す糞の臭いは牛
たかだか二十二年の
鼻輪を外してみたところで
胃の腑の底まで染み付いた
眠気眼のその臭い

くせえやつ
たかが草喰いの
何をか吠えているんだよ
野太い声はかすれない
ブルースマン
サイケデリック
だが、牛じゃダメだ
白黒なもんで何しろ

人形

人形の反乱は
ただ、主従を入れ替えるだけ
どちらにせよ、温度は無いのだ
どちらか一方には

「無駄だよ
どんなに抱きしめたって
何の圧力も返りはしない
比例も、反比例も、
無い。」

2012年5月6日日曜日

サーカス

誰もいないこの空に
友達の種、蒔いてくれ
もしも、私が光なら
ごめんなさい。
 誰も咲けな かったね
パーティの床は いつも
優しい優しい板張りだ
入れない 窓から聞くだけの私
これまではそうだった 
だけど

私の人生を ただ、
指差し笑って楽しんで
私のみじめさを笑いに変えられる場所
それがサーカス!

誰もいないこの海に
気兼ねない朝を拡げてよ
もしも、私が夜ならば
ごめんなさい。誰も晴れない

だけど、この場所で
華やかに、そう艶やかに
ここには照明が
だけど、この場所は
華やかで、そう艶やかに
照らしてくれるよ

サーカス
私の人生を指差し笑って楽しんでね
なんてなぁ 終わってしまえば
檻の中。 そして、辺り一面の藁 だけ

だけど、「かなしい」は思い出の中だけ
そんな贅沢、過去の中だけ