2013年12月4日水曜日

2013年11月11日月曜日

隙間なく積まれ
その藁を燃やせ
皆目見当もつかぬ場所で
生きていた蟲に今日出逢う

パッパッパ
手を洗う
夢に見ても
焼香
うっすらもせぬ
薄情な指先

寝て起きる部屋は薄ら寒い
ずっと帽子を被っていれば
許されるの 雨の日曜
肩先から脚 袋のわたし
立っている事を思い、座る
カビまみれシンク白の裏側
気付いたのは、今日

パッパッパ
さりげなく
五年間なぞ
80円
飲んだカルピス
履けて色も無くなって

正しく陽気な晴れの日曜
洗わないから、増えないで記憶
赤いジャケット
旅した札幌
どこでも買えるCDを
探し
買って
帰ったよ
不機嫌そうな歌、また聴いて
身体を包め震え低温
直角 その救いの煙
また逢える音 涼しい音
歩く道の話ばかり
あなた消えても
あなた消えても
再生 停止 赤いCD

パッパッパ

2013年11月5日火曜日

雪国に産まれた事があったら
この銀色も懐かしい
ゆらめく火炎といる時間
そんな記憶をつまんで少し
灰に変わってしまえ言葉よ
血色の悪いひとの耳朶
南へ向かう電車の窓

雪国に産まれた事があったら
寒い夜、それは旅の記憶ではなく
少しだけ息を吐いてみて
白い、あなたの、言葉が好きさ
血の赤を少し頬に見つけて
たまにしよう 生きている話
灰に変わってしまえ言葉よ
時間が許した過去を箒で
岩と話ができないものか
勇敢な真似と腫れているリンパ
俺が欲しいのは、ただ角度
何度も過る
頼りの言葉
欠けた最高のオルゴール
新しい角度 教えておくれ
風と場所 橋と川
ずっとまだある岩に染みてて

白い息
あの時のまた
岩と話ができないものか
そんな場合に

2013年10月25日金曜日

赤はもう羽織れない
影に、なってしまいたい
黒でない 透明でない 
染みでない 夢でない
歩く街は金切り声
互い違いの靴下の人
どうか 見えずに過ぎて下さい
私は、煙なのでしょうか
咳き込む人、吸わない人

聞かないで、生きているかと
私にはもう、過去しか無い
両手を広げて羽ばたく真似
一畳程の世界でさえ
染め上げる色も持たないし
血の通る道はもういらない
真っ白い空に漂わせて
こんなにまでして動く筋肉
顔の筋肉 微笑む形

笑わないで
見つめないで
喉が震えている音に
立ち上がる人はない

いつか狼の不安に憧れ
いつ気付けるの
そして、誰に尋ねるの

聞かないで、生きているかと
私にはもう、過去しか無い


 

2013年10月15日火曜日

「楽しみだよ」の週末もいつか
叶わない「また今度」に変わる
だけどもう少し歩いて行けば
そこで逢える気がするから
枯れ葉を踏んで 初めて歩く
抜け殻の蝉の軋みに似ている

たとえ昼間の夢だとしても
もう少しだけ歩いていたい
たとえ昼間の夢だとしても
楽しい約束
そう思うだけ

想い出になった
あなたに逢いたい

あと少しだけ歩いて行けば
そこでまた逢える気がするから
まっ暗い夜になってしまう
マトモなことを聞かされてしまう
たとえ昼間の夢だとしても
感傷的な午後の遊び
もう少しだけ許して下さい

2013年9月29日日曜日

関西地方にあなたが
好きだった町があるそうで
そこへ行ってみたくて
もう揃えない
夏の日の写真

電話で言われて
それで、切って、さよなら
いつも そうだな
最後の時は「またね」

いなくなる少し前
ラーメンの話をして
いつも そうだな
話はまだ あるのに

2013年9月21日土曜日

販促


片岡フグリ
セカンドデモアルバム
空気の音量
1 飴を買いに行く
2 麻
3 抱擁のかけら
4 魂の削りかた
5 こんなに生きてもあえないひと

500円、+80円で全国送れます、よろしく!
kusomamireore@gmail.com


2013年9月7日土曜日

まばたきを見つめて
いつも横顔
薄目のあなたの

照らす光になれたなら
眩しい光になれたなら
そんな薄目になるまでの
見つめる先になれたなら

まばたきを見つめて
いつも横顔
薄目のあなたの

2013年8月19日月曜日

片岡フグリ公式ウェッブ

深夜のまずい煙草を吸いながら
漫然と聴く歌の端々
やや少しでも理解したい
お前の面影少しだけ
俯いていたその顔も
少しずつよく分からなくなる

じゃあもう随分昔
あの石が立てた波紋の音
気まずくなる事もできなかった
記憶がずっと沈んでいくだけ

深夜のまずい煙草を吸いながら
漫然と聴く歌の端々
水たまりで待っていても
残されていくだけなのに
また水が溢れたら
あそこへ行けたらいいなって
二度と来ない雨降りを

気まずくなる事もできなかった
魚じゃない、ただの石
もう聴こえないその波紋



2013年8月4日日曜日

こうしてまた
一番大事なものに見つめられることができない
三番目でもいいのよなんて
歌える、女のスカートに煙
まるで俺が忍び込めた
みたいに纏わる匂いをせめて

こうしてまた
一番大事なものに見つめられることができない
夢中で話すその目の隅にも
入らない歌を血相変えて

2013年7月8日月曜日

 


もう誰も
笑わない場所に
咲いている
いや
投下されて
突き刺さった
花みたいな ただの岩

いつかもう少し
背中や脚が
自分のものに思えたら
そうしたら、名前をつけてください
名乗ったり、名乗られたり
変な風に呼ばれてみたり
生きていくこれからに
新しい名前、付けて下さい


2013年6月28日金曜日

ざっと今後

七月三日 吉祥寺フォースフロア NG企画「独露」
七月四日 東高円寺UFOCLUB 犬風ツアー
七月十日 高円寺Reef
七月十八日 下北沢ラグーナ vsもぐらか迷子
八月一日 高円寺ミッションズ
八月十六日 神楽坂エクスプロージョン Pocket企画
八月二十一日 東高円寺二万電圧 vs表谷隆嘉
八月二十九日 高円寺Reef ヘロン ツアー
八月三十一日 高円寺無力無善寺 死神企画
九月十日 高円寺Reef
九月十一日 東高円寺UFOCLUBより スーパーベストオブヤングとの東名阪ツアー
九月十二日 武蔵境スタット
九月十四日 名古屋某所
九月十六日 神戸バックビート
九月十七日 梅田ハードレイン
十月二日 東高円寺二万電圧
十月二十九日高円寺無力無善寺 第二回姦
kusomamireore@gmail.com
お気軽に、予約、質問、最近イケてるあれやこれ(箇条書き可)

鋭意録音続行中、足が吊る吊る。
百年前の山頭火に、放哉にやられたみたいに俺はやる。
百年後の君、その耳元に座るから。





2013年6月13日木曜日

ねぇ
簡単じゃないわ
生きていくことも
さりげなく鏡を見た
ねぇ
簡単じゃないわ
いなくなることも
蠢いている?この形が?

ねぇ
簡単じゃないわ
生きていくことも
さりげなく口を開けて
ねぇ
簡単じゃないわ
いなくなることも
臭いをつけて出たり入るだけ、空気

泣いていた
笑っていた時
まだもう少しは、人でいられた
だけど全て過去になって
今は大きくなっていくだけ

化け物め




2013年6月1日土曜日

やれない夜の少し上
空に映すよ 君の静止画

自販機で買ったカルピスの
砂糖はいつまで体にいたの?
砂に汚れた制服の
洗い水はまだ流れてる?

決まりきった服を着て
言えないだけの廊下を歩いた

セロファンみたいに劣等感
被せた日々をまだたまに
映写機に入れて回してしまう
だけどついまた止めているのは
錯視に浮かぶ触れない虚像
足りない同じコマのところ
左右反対の君の静止画


2013年5月28日火曜日


誰も来ない部屋なのに
ずっと押し入れに隠れていた
誰も来ない部屋なのに
ずっと黙って隠れていた

夜になって少し、誰かと話がしたい
そんなわがままをたまには言いたい
飴を買いに行く

誰も見ない窓なのに
ずっとカーテンが開けられない
誰も見ない窓なのに
ずっと昼間にできなかった

夜になって少し、誰かとケンカしたい
そんなわがままをたまには言いたい
飴を買いに行く
散らばった小銭
数えて

2013年5月12日日曜日

足の裏から僕ら
無くなっていってしまうから
影も形も順番に
だけど心が最後なら
ずっと見ていられるよ
何処にももう無い
景色だけれど

チョコレート、食べる?
なんて
懐かしい水族館
もう揃えない
夏の日の写真

足の裏から僕ら
無くなっていってしまうから
声も話題も少しずつ
だけど心が最後なら
思い出そうと頑張れる
止まったまんまの
映画だけれど
いつか二酸化炭素になってしまう
そんな歌でも 
今は愛して
羽ばたける人になりたかった
水たまりを踏んで渡る
靴下が濡れて においが少し

洗濯をするその前の
汗の後を眺めている
人に逢って
人と別れた
最後のまたねを教えてくれたら
もう少し

いつか二酸化炭素になってしまう
そんな歌でも
今は愛して
あともう少しの
吸える間




2013年4月13日土曜日

俺の仮面の下を
あなたに見てほしい
一体どんな恐ろしい形かな
あなたに見てほしい

あなたの歌は純粋で
すごいね 俺は駄目だ
誇れる程も汚れられない

魂の削り方 俺に教えて
歌ったら死んでしまう
美しくなれるかな そんな詩が歌えたら

俺の仮面の下を
あなたに見てほしい
「ワザ、、ワザ、、」って
笑っていいよ

天才だって鏡は優しい

魂の削り方 俺に教えて
歌ったら死んでしまう
輝いてみれるかな そんな詩が歌えたら


2013年4月1日月曜日

例えば夜に歌うこと
いつだって締切られている
カーテンが夜を俺にくれる
真夜中みたいなただの陽だまり
柔らかい女の胸の ほんの少しの硬い部分
リアルな幻想はなによりも本当
だから、夢でも構わない
煙を焚いて俺を燻して
直視できない から素敵

例えば隣の客についた
女の尻がまるで月
国分寺で見た、それは景色
学割三千五百円
懐かしさ 美しさ
純粋なこと 生きること
天の光はすべて星
詩的な何か 地上の光はもう全て
こんなにも輝いている
心は濁っていても いつも

2013年3月20日水曜日


夕暮れで思い出せる人への愛
たとえばこんな夜までの道
よく歩いたよ 例えばイヌと
よたよた よろよろ
時間はねぇな お前もすっかり年寄りか

夕暮れで思い出せる人への愛
死んでしまったジジイの話
こんなに旨い寿司をありがと
生きてた事はオードブル
かつて酔った分だけの
誰かを酔わせることができる

夕暮れで思い出せる人への愛
電話で言われて切ってさよなら
大体はそう 明日はあるのに
一足先に夜へ見送り


残酷な歌を聞かされるまでも無く
思い返した最後の食事
フライドポテトを頬張っている小さなくちの形をずっと見ていた

青い服 その中を
見れる日がくる可能性
選べる未来は何個かあった
駄目な方か こっちはそうか
氷結 おはよう
街を行く為、少し回して

残酷な歌を聞かされるまでも無く
思い返した最後の食事
汚い何かを頬張っている小さなくちから言葉はもう

みんな同じ顔をしていた 下駄箱 ファミレス 安居酒屋
いなくなることを誰も告げずに

2013年3月17日日曜日

愛の言葉を聞かせるのは
いつも、花や建物の影
目を見たことがあったろうか
いつもマスクで隠された口の
ねぇ何回も、もう一度って願ってきたよ
だって寂しい 続いていくのに
こんなに生きてもあえないひと

水色のカーディガン脱ぎ捨てて
ただ潜り込む布団のなか
最後の言葉を聞いたのは
いつだったろう
これからだったら

こんなに生きてもあえないひと
心を見出す恋をして
煙でももうごまかせない
花をまいて剥ぎ取り捨てて
吸ったり舐めたりくわえさせたり
こんなに生きてもあえないひと
こんなに生きてもあえないひと


2013年3月3日日曜日













また仲間はずれなのかしら
誰かのために甘く実ってみたかった
また仲間はずれなのかしら
一度でいいからもいで摘んで食べてほしかった

ほらまたそんな顔になる
腕組み細めた目をとても見れないよ

苦笑いの実がなって
誰もいらない実がなって
こんな風に咲きましたよと
知っているのは自分だけ



フグリシール、一枚50円
全国一律80円でお送り致します。

番号と枚数、住所氏名を明記の上、こちらまでご連絡下さい!
kusomamireore@gmail.com
振り込み先をお送り致します。

2013年2月26日火曜日


①ハンド②せんせい③よもぎさん
フグリバッジ一個100円
全国一律80円でお送り致します。

番号と個数、住所氏名を明記の上、こちらまでご連絡下さい!
kusomamireore@gmail.com
振り込み先をお送り致します。

2013年2月16日土曜日

抱擁のかけら(デモ)












歌う様子

カーディガン越しに揉んだ胸
ブラを外してないから固かった
何となくわかったのは、その大きさだけ
俺だけ目をつむっていた
もう、いいかな?と言われるかと
不安だから
話しかけてしまう
「そこが嫌なの」と言われたばかりなのに
停めてあったワゴンの色は
確か紺色 なんせお前の赤い眼鏡に
冷められない俺の気持ちが
誰か紹介してよ、なんて言うなよ 今
散歩ももう これで終わり
破片でさえ 無いかけら
抱きしめても お前は
横を向いたまま

2013年2月9日土曜日








二月十一日阿佐ヶ谷オイルシティ
二月二十一日高円寺二万電圧
二月二十四日国分寺モルガーナ
三月五日高円寺リーフ
三月六日吉祥寺フォースフロア
三月十二日高円寺ミッションズ
三月二十一日学芸大アピア40
三月二十九日高円寺無力無善寺
四月三日吉祥寺フォースフロア
四月四日高円寺リーフ
四月十二日下北沢ラグーナ
四月十八日高円寺UFOCLUB
四月二十四日東高円寺二万電圧
四月二十九日立川バベル

ご予約こちらから→kusomamireore@gmail.com

2013年2月2日土曜日









歌う様子

胸の隙間を見るよりも
つい目を奪われてしまう場所
女の髪のその向こう
窓の向こうの陽だまりに

まるで、休日
これからの匂い
おにぎりの匂い
たまらない陽だまり

いつか 風呂を磨いたこと
地面に本を埋めたこと
えっと 時間が経ったのさ
あの釣り堀に欲しかった
思い出

声をかけられて
気づいている
陽だまりは窓の向こう
やんわりと頭痛がして
あんな風にはもう照らない
窓の向こうのたまらない陽だまり

2013年1月3日木曜日











手ぬるいジョークで笑わせて
ひとまず歌ったあとは夜
少し足りない干物が、少し
俺たちは朝と始発を待って
外へ出て、行くんだろう

特別な夜に沢山の煙
仰ぎ見ても、よく見えないや
もう少しだ 後一時間

手ぬるいジョークで笑わせて
ひとまず笑ってあと少し
俺たちは朝と始発を待って
外へ出て、行くんだろう