2013年8月19日月曜日

片岡フグリ公式ウェッブ

深夜のまずい煙草を吸いながら
漫然と聴く歌の端々
やや少しでも理解したい
お前の面影少しだけ
俯いていたその顔も
少しずつよく分からなくなる

じゃあもう随分昔
あの石が立てた波紋の音
気まずくなる事もできなかった
記憶がずっと沈んでいくだけ

深夜のまずい煙草を吸いながら
漫然と聴く歌の端々
水たまりで待っていても
残されていくだけなのに
また水が溢れたら
あそこへ行けたらいいなって
二度と来ない雨降りを

気まずくなる事もできなかった
魚じゃない、ただの石
もう聴こえないその波紋



2013年8月4日日曜日

こうしてまた
一番大事なものに見つめられることができない
三番目でもいいのよなんて
歌える、女のスカートに煙
まるで俺が忍び込めた
みたいに纏わる匂いをせめて

こうしてまた
一番大事なものに見つめられることができない
夢中で話すその目の隅にも
入らない歌を血相変えて