誰も来ない部屋なのに
ずっと押し入れに隠れていた
誰も来ない部屋なのに
ずっと黙って隠れていた
夜になって少し、誰かと話がしたい
そんなわがままをたまには言いたい
飴を買いに行く
誰も見ない窓なのに
ずっとカーテンが開けられない
誰も見ない窓なのに
ずっと昼間にできなかった
夜になって少し、誰かとケンカしたい
そんなわがままをたまには言いたい
飴を買いに行く
散らばった小銭
数えて
足の裏から僕ら
無くなっていってしまうから
影も形も順番に
だけど心が最後なら
ずっと見ていられるよ
何処にももう無い
景色だけれど
チョコレート、食べる?
なんて
懐かしい水族館
もう揃えない
夏の日の写真
足の裏から僕ら
無くなっていってしまうから
声も話題も少しずつ
だけど心が最後なら
思い出そうと頑張れる
止まったまんまの
映画だけれど
いつか二酸化炭素になってしまう
そんな歌でも
今は愛して
羽ばたける人になりたかった
水たまりを踏んで渡る
靴下が濡れて においが少し
洗濯をするその前の
汗の後を眺めている
人に逢って
人と別れた
最後のまたねを教えてくれたら
もう少し
いつか二酸化炭素になってしまう
そんな歌でも
今は愛して
あともう少しの
吸える間