隙間なく積まれ
その藁を燃やせ
皆目見当もつかぬ場所で
生きていた蟲に今日出逢う
パッパッパ
手を洗う
夢に見ても
焼香
うっすらもせぬ
薄情な指先
寝て起きる部屋は薄ら寒い
ずっと帽子を被っていれば
許されるの 雨の日曜
肩先から脚 袋のわたし
立っている事を思い、座る
カビまみれシンク白の裏側
気付いたのは、今日
パッパッパ
さりげなく
五年間なぞ
80円
飲んだカルピス
履けて色も無くなって
正しく陽気な晴れの日曜
洗わないから、増えないで記憶
赤いジャケット
旅した札幌
どこでも買えるCDを
探し
買って
帰ったよ
不機嫌そうな歌、また聴いて
身体を包め震え低温
直角 その救いの煙
また逢える音 涼しい音
歩く道の話ばかり
あなた消えても
あなた消えても
再生 停止 赤いCD
パッパッパ