親指に
小さなヴァギナ
血が、うっすら滲んでいる
冬のかわきの所為
プールのまえに少しふれた
あなた、子供が産まれたそうね
ギターの弾けない寂しい夜は
誰も知らない森の本
なんてね
そんなの、何処にもないわ
いつも誰かが
私より物知り
「大人は判ってくれない」
と一度もつぶやかない内に
わたし、もう愛だけじゃ許されない
証拠と意味と根拠と実績
よだれを持て余している
ギターの弾けない寂しい夜は
誰も知らない森の本
なんてね
そんなの、何処にもないわ
いつも誰かが
私より物知り
少し、染みて、しゃぶる
大丈夫かな
煙草をさっき吸ったばかり
包むことを許してね
誰の知識にも
まだなってない
小さなヴァギナを一口なめた