君と四分三十三秒
うっ血した時間ばかりが過ぎていく
やり場のない手は
ずっと膝に置かれている
幾度もなぞった同じ場所
血がたまっていく
夕暮れた街に名前をつけて
歩けない路地を増やしていく
遠くへ来たと思っていたのに
手を取り合わずには歩けないなんて
黙って二人 生きた日は
吹き飛ばされた時間たち
きっとそうね、思い出の
ディテールはいつも後追いで
懐かしい夢に変わるまで
どうして?ばかりが増えていく
応えはしない過去だから
やり場のない手は
ずっと膝に置かれている
黙って一人 生きる日は
いろんな音を聞けるはず
なのに何故
かつての胸の高鳴りと
あなたの言葉だけが響く
2015年6月20日土曜日
2015年6月5日金曜日
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