最近調子はどうなのそっちは
風物詩になる僕らの会話
年に一度はこうして逢おうね
なんて言わなくたって
当たり前みたいに
そういえばの日々が
輝いていた訳じゃない
照らされていたことに
気付かなかっただけ
あの日と今で変わったこと
未来が少しすり減って
笑顔の意味が重たくなった
あの日と今も変わらないのは
戻りたい日々や場所が
どこかにある訳じゃない
毎日は出逢えない
僕らになっただけ
あの日と今で変わったこと
風は凪いで街は消える
田舎の夜は暗すぎるから
話をしよう、今夜もう少し
「おごらせて今日もごめん
沢山持って帰ってくるよ」
「楽しみにしてるその時は
飲みに行くよお前とまた」
いつもの朝
見知らぬ天井で目を覚ます
なんてことない
いつもの部屋
知らない間に降った雨
知らない間に行った人
寝起きのタバコが昨日を繋ぐ
なんてことない
いつもの日々
夢のシーンはなぜ悲しい
あの日とおんなじ顔、顔
葬式で聴いたメロディーは
好きで聴いてたあのピアノ
部屋のどこかに多分ある
ほこりをかぶったアルバムの
いつもの朝
12月
今年の冬は寒い
それは毎年思うこと
ほんの些細な違いがあるなら
息を吹きかけた両手の行き場が
ポケット以外に増えたこと
今年の冬は寒い
つま先立ちの毎日は
多分この先も続くでしょう
人形みたいと言われたことも
いらない人と呼ばれたことも
溶けない氷のままで在る
ずっと最後の季節みたいに
生きてきたんだ
風邪を引いているのかも
今年はすこし熱がある
どこがいいの?
ってたまに聞くよね
なにもないよ
ってたまに言うよね
どうでもいいよ別にそんな
最初から期待しちゃいない
こっちだってと言う代わり
しゃがんで少しキスをした
ずっと最後の季節みたいに
生きてきたんだ
少し弱っているのかも
来年もって思ってしまう
今年の冬は寒い
それは毎年思うこと
ほんの些細な違いがあるなら
ほんの些細な違いがあるなら
LOVE IS OVER IS OVER
春になってもくるまってた
毛布にこぼした缶コーヒー
そろそろしまわないとだね
また夏がくる
LOVE IS OVER
IS OVER
形を変えて続くのです
夢も日々も多分、愛も
背中に差し込みあった指
何度だって濡れてもいい
だっていい天気だよ
また夏がくる
pages
詩はもうノートに書かなくなった
寝起きのスクリーンがまぶしい
夢で聞いた歌をはやく
うつさないと
吸い殻と空いた缶コーヒー
あと何度ゴミに出したら
詩はもうノートに書かなくなった
正確な時間だけを知ってる
いつかも今も溶けてゆく
あの感覚はもう
両手はあるのに言葉がない
たった一つの言葉がない
なんでも出来るよ祈ること
首を絞めてしまうことも
詩はもうノートに書かなくなった
真っ白なスクリーンがまぶしい
まだ残ってるだろうか
私の中に、光
歪な円盤
うっすら笑って彼女は消える
これであなたも一人ぼっちね
地下街の喫茶店
BGMが消えていく
拒絶の演出は無音
手をつけられないパンケーキ
蜜を吸った、歪な円盤
この星でたった一人
違う星から来たみたい
プロペラが見下ろしている
誰も迎えにもう来ない
ナイフは彼女が持って帰った
信用ならない宇宙人
地下街の喫茶店
たくさんの顔があって
分かり合えないただの俺
この星でたった一人
勝手に生きていけばいい
フェイドインする全てが他人
どこにも帰る星がない
手をつけられないパンケーキ
蜜を吸った、歪な円盤
連れ去ってくれたらいいのに
ラブソング
たいして何も
言わないふたり
意味は君だけにある
いらない人間
だったからね
未来はもう
無いかも知れない
そんな風に思いながら
夕暮れまで手を離さない
たいして何も
言わないふたり
日々は君だけにある
終わった人間
だったからね
明日にはもう
違うかも知れない
そんな風に思いながら
夜明けまで手を離さない