今すぐこの街を後にしたい
君とすれちがう、その前に
進まないための食器が鳴る
バターの香りがこんなに近く
シロップをかける指のかたち
バターの香りがこんなに近く
シロップをかける指のかたち
残酷なうたをきかせてよ
その音さえも欲しかった
今すぐこの街を後にしたい
君とすれちがう、その前に
簡単な作りの君だから
色んなひとによく似ている
腰掛けていたのだろうか
風にさらされる看板の重さ
夜よりも霧よりも微かなのに
夢がずっと生きている
何も始まらないでくれ
ずっと待ってしまうから
完全なる終わりを告げて
ずっと待ってしまうから
今すぐこの街を後にしたい
君とすれちがう、その前に
伏し目がちで居れたらいいのに
ずっとずっと
逢いたかったはずのひと
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