開け放った窓に
風が聴こえず
いつも鳴いていた
犬、子、鷺、峰
ただ石が此処にある事の様に
さりげなくみんな居なくなって
立ちこめた煙は
ひょっとして、霧?
標高二百の部屋の中
さて、来春
何を飼おう?
巡らすだけの日
霧よ煙よ
あア耳よ
もっと さりげなく
やや ぎこちなく
音を聴かせて欲しいのだ
気付いたら あら? 湿って
そんな風に 触って
揺らしてくれてありがとう、勝手に
点が点に見えなくなって
立ちこめた煙は、
ひょっとして霧?
あや、もったいない
ジュッと吸い込む
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