こんなにも 柔らかだったのか
いつまでも 幼いままで
小さくいたいと思っていたのだ。
だが、成長は待たない
削られた土砂の崩れる速さで
少しずつ
ぱらぱら、、ぱらぱら、、と
その時は終わりを告げる。
「もう、どうなったって構わない。」
だが、先細った口で一体何が言えよう。
否応無しに蝶になり、
忘れる為に飛び回る
せめて、甘い蜜だけは
懐かしいあの味だけは、
なんて惨めな虫なのか
お前の粉に塗れた眼鏡を
俺はいつまでも、拭いている。
0 件のコメント:
コメントを投稿