赤!赤!赤!
ああ、なんて美しい
命の色
それを身に纏い
生まれた俺の
皮肉なワルツは
千代紙に終わる。
雨が降ったか?
それで、濡れたか?
まるで
取られた脂の様に
紙に広がる
俺の老廃。
そして
責められてまた責められて
この世は責任ばかりだな
生まれたことの代償に
何度も 赤の利息を払う。
そしてまた
或る物、となる前の
生まれの儀式
赤い儀式
注射器針に
溢れてそよぐ
三千万の平熱の子ら
さぁ!俺を殺すか?
穴を空けろ!早く、今!
そこに陰茎を流し込め
そして、生まれる
新しい赤
我関せずの
まばたきに
流れる涙は羊水の
心の海の味がした
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